講師の指導のもと植物を観察しながら歩く会ですが、今回も講師の都合が悪く、いつもアシスタントを務めているスタッフが代講しました。 本年度第5回の開催でした。
今回は、武蔵五日市駅からバスで都民の森まで行き、入口の駐車場から森林館、そして、大滝の路を三頭大滝が見える滝見橋まで歩きました。都民の森の案内図です。ご覧ください。
国分寺では、まだまだ暑い日が続きますが、都民の森は標高1000m以上、豊かな緑の中で、涼しく、清々しい気分で歩くことができました。 観察した植物が沢山ありましたので、別ページに掲載しました。お時間ある時にゆっくりご覧ください。
バス停のある入口から森林館までは、舗装された、なだらかな登りの道を歩きます。都民の森は標高1000m以上あるので、平地では見られない樹木や草花が沢山見られます。道の両側の草むらで、次から次へと、様々な草花が目に入ってきました。

少し歩くと、右手の沢の中から伸びているサワグルミの大木が目に入りました。
ここで、ちょっと説明。サワグルミ山間の沢などの湿った場所に生えます。クルミと名が付きますが、食用にはなりません。


森林館に向かう道の最後は階段を上がります。

階段の途中にトチノキの大木があります。都民の森第1位の巨木で幹周り6.7mと表示がありました。

森林館の休憩室で昼食になりました。

昼食後は、大滝の路をを歩きました。チップを敷き詰めた、殆ど登りを感じさせないなだらかな、快適な散策路です。

標高が高いこのあたりは、コナラよりもミズナラが優勢です。
遊歩道を歩いていると、ミズナラのドングリに葉を数枚付けた小枝が落ちています。「ハイイロチョッキリ」の仕業らしい。ハイイロチョッキリは、オトシブミの仲間で、ドングリに穴をあけて卵を1個産み、その後に、長い口をノコギリのように使って枝を切り落としてしまいます。
ホームページに紹介がありました。ご覧ください。

滝見橋までの中間に展望広場があります。南東に展望が開けていて良い眺めです。

モミノキの大木の脇を通ります。

滝見橋に着きました。

吊り橋の上から三頭大滝が正面に眺められます。


橋の上にハイイロチョッキリに切られたミズナラの小枝が散乱していました。

吊り橋の渓谷の下の方からヤマグルマが伸びていました。 白亜紀には存在していたという、「生きた化石」のような木だそうです。

橋の近くで休憩。ここから来た道を引き返しました。
