8月の森の自然塾は、エックス山の歌で始まりました。「エックス山 ヘイ へ ヘイ!」元気よく、楽しい歌声が響きました。

その後は、いつもの通り、ラジオ体操。関西弁バージョンの掛け声で、ちょっとずっこけ気味でした。

プログラム開始の前に、ムラサキシキブの定点観察です。1年を通して変化を観察しています。青い実ができてきました。


続いて、安全の話です。8月は、まだまだ猛暑が続きます。熱中症予防が最重点項目です。

先月のプログラムへの質問に答えました。

8月の森の自然塾はセミの話題です。毎年、自然観察指導員東京連絡会(NACOT)に講師をお願いしています。 主任講師の他、4名のアシスタントに来ていただきました。

前半のプログラムでは「セミの一生」についてお話いただきました。まず、カードと写真でクイズ形式のお勉強。


手作りの「セミの一生ものがたり」のミニシアターは、昨年よりも更にグレードアップして、子供たちは引き込まれて真剣に見入っていました。

後半は「セミの抜け殻探し」です。まず、抜け殻のサンプルを配り、「セミの抜け殻の見分け方チャート」を見ながら、セミの種類やオス・メスの見分け方を教わりました。子どもたちは真剣に観察していました。



いよいよセミの抜け殻探しです。エックス山の二つのエリアで子供たちと一緒に抜け殻を集めます。
最初は、エックス山中央広場付近の比較的人が入るエリアです。


次に、奥の人が入らない樹林地の中です。
大人はなかなか見つけられないのに、子供たちはどんどん見つけて、沢山集めました。


講師のところに集めて、セミの種類とオスメスに仕分けて数えます。 自分で見分けられる子どももいて、将来セミ博士になるかなと思わせるほどでした。 今年は、例年より数が少ないようでした。


抜け殻探しのエリア移動中の通路に立ってる標識の支柱にセミの卵が産みつけられているところを観察。ペンライトを当ててみると、非常に小さい穴が沢山見えます。普段気が付かないところにも生命の営みがあるのでした。

中央広場に戻って、主任講師による総括の話がありました。
「抜け殻探し」は2008年から17年間続いています。毎年同じ時期に同じ場所で調査することは、環境の変化や気候の変動がセミの生息にどのように影響するかを知る上で貴重なデータになります。

アンケートに記入して、今日の自然塾は終了です。
