9月の自然塾のテーマの1つは、「X山の宝ものさがし」でした。宝ものというのは、森の中にいる生きものや、生きものがいた痕跡(例えば虫が食べた葉っぱなど)で、班ごとにスタッフの話をききながら、X山の中を探して回ります。

ラジオ体操でスタートです。

インストラクターの指導のもとに、皆で自然を観察しました。虫を発見して、興味深そうに見ています。

集めた自然の材料で、親子で作品を作りました。親子で完成を喜び、楽しそうでした。

最後に書いてもらったアンケートを見ると、子供達は虫が大好きなことが良くわかります。セミやクワガタ、カブト虫などは多くの子供の印象に残ったようです。 驚いたのは、子供たちが「一番びっくりしたこと」として、オオミズアオ、アオバハゴロモ、サシガメなど私が知らない虫の名前を挙げていたことです(1年生も複数いました)。これを見つけて子供達に解説した我々の仲間の知識にも敬服しましたが、それを聞いてしっかり記憶にとどめてくれた子供の能力の高さは、信じがたい程です。 また、大きな木の枝が折れたり、小枝や葉やどんぐりがたくさん散らばる台風による傷跡に、自然の怖さを感じたことを書いた子供もいました。

自然の姿を色々な角度から直接観察して、単なる知識としてではなく、感覚や感動を伴った記憶に残してもらうことが、自然塾の一番大事な目的ではないかと思っています。そんなことを考えながら、うれしい気分になりました。