梅雨に入り湿度が上がりましたが、雨に降られることもなく外での自然塾開催となりました。今回のテーマは樹木。普段「風景の一部」として当たり前のように目にする木ですが、どんな発見があるかな?

「樹木の表面を写し取る」という課題。木肌も樹木の種類によってデコボコだったり、滑らかだったり、スジが入っていたりと色々。木の名前を確認して、鉛筆でこすると現れる幹の模様に「へー、この木って表面はこんな風になっているんだね」と驚きを隠せません。

聴診器を当てて音を聴き、木肌に触れて葉っぱを詳細に観察すると、風景になりがちな樹木もしっかりと根を張って生きていることを体感することができました。

さらに詳しく樹木について学ぶために簡易測定器や巻尺を使って樹高と樹齢も調べました。子どもたちより若い木があったり、大先輩の木があったり。測定器を使って調べる子どもたちの姿は、まるで樹木博士のようです。

そして集めた記録を、切り取ったり説明を書き加えて「自分だけの樹木集」を作りました。世界に一つしかない貴重な図鑑です。自分の足で歩いて、目で見て手で触れて作った図鑑が徐々に出来上がってくるにつれて、達成感と満足感でいっぱいの笑顔が溢れました。

最後は利活用品を使ったものづくり体験。利活用とは「利用」と「活用」を掛け合わせた言葉です。ものを利用するだけではなく、活かすことでものをよりよく使っていくという意味合いがあります。今回の自然塾では、紙を使って飛行機を作りました。

作った紙飛行機で大会を開催。誰の飛行機が一番遠くまで飛んだかな?

使用済みの紙をすぐにリサイクルに回すのではなく、切る・貼る・組み立てる・飛ばすことで「遊び」という活かし方が生まれます。身近なものでもこうして活かすことで資源をより様々な形で有効に使うことができるのです。。

私たちの普段の生活はその自然の恵みで溢れています。自然に触れて自然を学ぶこと、そしてものを大切にすること、それがゆくゆくは自然や資源の保護につながっていく、そんな大切なことを学んだ時間でした。