8月の自然塾は、毎年恒例の日本自然保護協会・自然観察指導員の方々による「セミの抜け殻しらべ」です。まずパネルを使ってクイズ形式での「セミの一生」についてのお話がありました。手作りの絵本でのお話で、子どもたちは熱心に聞いて質問にも答えていました。

続いてチャートと脱け殻の実物見本を使って、「セミの抜け殻」の種類やオスとメスの見分け方の説明がありました。ここでは大きな「クマゼミ」から小さい「ツク ツクボウシ」まで5種類を分類し、「アブラゼミ」のオス・メスの見分け方を教わりました。

そのあとはいつもの2地区を、参加された保護者、スタッフ含め全員での脱け殻探しです。子どもたちは集めた脱け殻の種類やオスメスの見分けをすぐに覚えて、殆ど間違えなく出来ていました。

今回はアブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの4種類 861個が見つかりました。 2009年から15年も続けられ、貴重なデータが蓄積されています。絶対数としては増加傾向にあるようですが、アブラゼミが大多数で、ヒグラシ、ツクツクボウシなどは減少しています。エックス山での継続した調査が、何かのお役に立てる事が出来れば嬉しいです。

最後に指導員の方が持参された「セミの抜け殻」でつくられた作品を幾つか見せて頂き、子どもたちは大喜びでした。